落人の篭手ぽぴぃ；：
つづきです
ＦＦＸＩ屈指のギスギス観測地点
オズトロヤ城の勝利者は誰だ！？
あたしが装備を求めて行ったら中国人のＲＭＴ業者が張り込んでいた
～というＦＦＸＩのおはなしの続きです
というか、それ以前に一緒に来てくれたフレに一応の意思確認をします
『中華いるけど帰る？』と
フレの答えは『ココまで来たのに帰るのは悔しいし、せめて１匹はやりたい』との事
フレも生粋のゲーマーです
ここにあたしたちｖｓ中華ＲＭＴ業者の開戦の火蓋が切って落とされたのです
さてさて当時中華ＲＭＴ業者にキレていたプレイヤー達は
業者が荒らし始めた当初はピンインで罵声を浴びせたり
中文でココでは言えない様な精神攻撃を仕掛けていたのですが
敵もさるもの、いつの頃からかＲＭＴ業者のくせに
『あの日本人にハラスメントを受けたアル！！』
と通報する技を身に着けてしまい
それで実際に垢停を喰らう過激派も居ました
…あたしはやってないわよ？ｗ
さてさてそうなるともはや舌戦による精神攻撃をしかける事はできません
まずはお互いに『しぐさ』で挑発をします
これは『元々あるしぐさ』なので通報対象にはなりません
まずは軽く
しおねは業者に、にっこりほほえんだ(本当は帰れの意味で)とか
業者はしおねをバシっと叩いた(露骨な帰れという意思表示)やら
しおねは業者を応援した(事実上の宣戦布告)などの
エモート合戦が始まります
後から来たあたしたちには、次のリポップ時間が不明なので
討伐時間をズラしながら雑魚モンスターを狩ります
実際に雑魚敵を倒し始める事によって完全なライバル宣言になる訳ですが
相手だってリアルな仕事で来てる訳です
帰れる訳がありません
のこのこと帰ったら黄河の魚のエサになっちゃうからね(推測)
ところでＦＦＸＩには『マクロ』という物がありまして
ドラクエＸでいえば『よく使うセリフ』が似た感じでしょうか
違うところは『様々なコマンドを入力できる』ことです
ドラクエは『しぐさ・セリフ』だけですが
ＦＦＸＩだと『様々な命令』が出来ます
装備を変えたりスキルを使ったり、当然セリフを言う事もできます
このマクロに
『敵が出たら目標にしろ』
『目標に対して挑発(ほぼ最速の敵対行動)をしろ』
という命令文を入れるのです
あとはこのマクロをひたす連発するのです
コントローラー操作的な話をすると
１：Ｌ２ボタンを押す
２：マクロリストが出たら○ボタンを押す
…これだけです
おわかりいただけるだろうか
もう一度、簡単に言います
１：Ｌ２を押す
２：○を押す
…これをエンドレスで続けます
うん…わかってる…
狂ってるよ…？
当然チャットなんて禁止です
チャットしてる間にマクロ発動が遅れて
業者に転生モンスターを取られたら意味がないからね
当時はスカイプとかＬＩＮＥとかがなかったので
本当に無言でポチポチやります…
雑魚を釣ったら当然倒して
倒し終わったらまたマクロの連打です
これを転生モンスターが出るまで続けるのです
転生モンスターが出たら倒しますが
転生が装備を落とさなかったら１時間後に再び同じ事の再開です
…なんであの頃のあたしは、あんな事が出来たんだろう…
あの頃のゲームに対する情熱は今はありません…
…なんとなく今のあたしがプレイベばかり行ってて
エンドコンテンツとかに興味がないのがわかってもらえるでしょうか
１匹目の転生モンスターが出ました
流石に時間は覚えてないけど３０分くらいは雑魚を狩ってたと思います
１匹目は、あたしたちが挑発して無事に戦う事が出来ました
…が、当然欲しかった装備は落としません
そんなに簡単に装備を落としてくれたら競売所で高額商品になる訳がないのです
１時間フレとチャットで雑談しつつ時間を潰して
１時間後から雑魚狩り再開です
あたしたちと業者
お互いに雑魚を狩りつつ転生が出るその時を待ちます
２匹目出現！
今度はフレが釣り勝ったと記憶しています
…流石に１５年以上前の話なのでうろ覚えですがｗ
まぁあたしたちが戦ったのは確実です
はい、装備は落としませんでした…
わかってる…わかっているさ、ペンチノン…
この時点で２時間近くは経ってるハズです
あたしたちも少しムキになり始めているので帰れません
業者の方も２回程度の敗北では帰りません
更に１時間経過…
３匹目の転生モンスターが出現！！
これまたあたしが挑発で釣り勝ちました
自画自賛ですが３連続釣り勝ちって凄くない！？
…でもまあ冷静に考えれば相手は国外からアクセスしてるだろうから
日本国内からアクセスしてるあたしたちの方が
通信速度的な意味で有利だったのかもしれません
…え…？
…装備…？
…聞かないで… Orz
そして３戦目が終わった時に異変が起こりました
なんと３時間以上一緒に居た…彼らはもっと前から居たと思いますが
中 華 Ｒ Ｍ Ｔ 業 者 が 帰 っ た の で す
遂に自分たちでは釣り勝てないと諦めたらしく帰っていきました
時差的にはコッチの方がまだ夕方くらいだったので
定時で帰ったって事はないと思います
ここにゲーマーｖｓ中華ＲＭＴ業者の戦いは
あたしたちの完全勝利で幕を閉じました
結局その後も転生モンスターを追加で１匹殺りましたが
やはり装備は落としませんでした
さすがに精神的には苦痛だったので
あたしたちがその装備を狙いに行くことは２度とありませんでした
ていうかメインジョブでは装備できなかった物だったので…
元々どうしても欲しい装備じゃなかったし(負け惜しみ)
なので試合に勝って勝負に負けた…と言ったところでしょうか
─そして『中華を退散させた冒険者』という肩書きが
しばらくの間フレンドの間で語り継がれていったのは
また別なおはなしです─
おしまい
